⑭大喜利攻略法~大喜利のコツ~

『こんな銭湯2度と行くか!どんな銭湯?』

皆さんは面白い回答が浮かんだだろうか。

今回は大喜利について書いていきたい。

大喜利といっても一般的なコミュニケーションでは必要無いように思えるかもしれない。大半の人はそうだろう。

しかし、大喜利というのは日常の会話の中で自然発生することがあるのだ。

確かに一般の人には大喜利は馴染みがないだろう。

「大喜利しようぜ」や「この写真で一言」など

そんなフリは普通に生活していたらありえない。

だが、最初に述べたように大喜利は自然に発生する。

誰かが「お題」を振ったわけでもなく、

誰かが「大喜利の空気」を作ったわけでもなく、

大喜利は発生する。

では、自然発生する大喜利とは一体どういったものなのか。

解説していきたい。

これは何かしらの物事が発生した時である。

これはどんな物事でもよい。

早い話が一番分かりやすいシチュエーションで

「写真を見せてもらった時」なども大喜利ポイントなのである。

子供の写真でも旅行の写真でもなんでもよい。

写真を見せられた時に大喜利はスタートしているのである。

「すごいですねぇ」や、「かわいいですねぇ」など、

これはもう大喜利の回答になってしまっているのだ。

ここで一つ注意点を言っておきたい。

まず見極めてほしいのは、その人にボケが通用するのかどうかである。

先輩や上司などから見せてもらった場合は

あまりボケることは出来ない。

「すごいですねぇ」や「かわいいですねぇ」などでその場を収めればよい。

良い人間関係を築いているのであればボケることは可能だが、

あまり自分がボケるキャラというのを確立していない状態でボケるのは危険だ。

非常識な人、失礼な人、と思われる可能性が高いからである。

他にも職場の誰かが昨日あった出来事を話している時も考えようによっては大喜利になっているのだ。

その話を聞いての感想やリアクションなども大きく見れば大喜利と思っても良いのだ。

『なら、この世のすべてのことは大喜利じゃないか!?』

と、思ってしまう人がいるだろう。

それはあまりに極論だと思うし、私自身もそうは思わない。

ある芸人は、告白やプロポーズ、卒業式の言葉なども大喜利だと言っていた。

これはあまりに言い過ぎだと私は思った。

言いたいことは分かるが、女性目線で考えると、大喜利と思って考えられたプロポーズはいかがなものかと思うだろう。

なので、今回いう大喜利というのは、『ウケを狙えそうな場合だけ』と考えた方が良いだろう。

では面白い回答というものの仕組みについて語っていきたい。

文の始めに書いたお題を例に解説していこう。

『こんな銭湯2度と行くか!どんな銭湯?』

大喜利というものは絶妙なポイントをつかなければならない。

遠すぎず、近すぎず、絶妙なポイントをつかなければならない。

大喜利にはウケるストライクゾーンがあるのだ。

といってもピンと来ない人が多いと思う。

例を挙げて解説していこう。

『こんな銭湯2度と行くか!どんな銭湯?』

『お湯が熱すぎる!』

『料金が高い!』

こういったのが近すぎる回答である。

小学生でも思いつくような発想である。

では次に遠すぎる回答を挙げよう。

『こんな銭湯2度と行くか!どんな銭湯?』

『お湯がマグマ』

『お風呂に入ると爆発する』

『宇宙人が入っている』

こういった回答が遠すぎるのである。

どちらの回答も正直言って面白いとは言えないだろう。

なので、大喜利は遠すぎず、近すぎず

絶妙なポイントが面白いのだ。

では、絶妙なポイントとはどういったことなのか?

これは文章で伝えようとしても伝わらない。

口でも説明することは出来ないと思う。

しかし、それでは解説にならないので、

今回は絶妙なポイントの探し方を、出来るだけお教えしよう。

絶妙なポイントといっても伝わりづらいのと思うので、

面白い回答をするためのコツと思ってほしい。

面白い回答をするコツをただ一つである。

それは、

発想を広げる力である。

発想を広げる力が面白い回答を生み出す材料になる。

解説していこう。

大喜利を上手くなるには

『発想を広げる力』をつけなければならない。

これは絶対に必要な条件だ。

これが広がらない人は面白くない。

これが広がらないのに面白い人など絶対にいない。

大喜利において、一番重要といっても過言ではないと思う。

それだけ大喜利にとって発想というのは大事なのである。

はっきり言って、発想だけでも面白くなれる。

発想を広げる力さえあればウケるのだ。

では具体的に見ていこう。

今回の例題で発想を広げていこう。

『こんな銭湯2度と行くか!どんな銭湯?』

まずは基本中の基本である。

「銭湯」という言葉から発想を広げなければならない。

『銭湯=お風呂・サウナ・更衣室・混浴・全裸』

こういったのが普通の人でも浮かぶ発想だろう。

これではいけないのだ。

もっと発想を広げていかなければならない。

『銭湯=番台・コーヒー牛乳・タオル・ち❍このでかいおっさん』

これぐらい広げればある程度の回答は出来ると思う。

例を挙げていこう。

『こんな銭湯2度と行くか!どんな銭湯?』

『番台のおばちゃんが、ち❍こに点数をつける』

『他の客のタオルが全員阪神タイガース』

これならそれなりの回答に見えてくるだろう。

しかし、発想は終着してはいけないのだ。

もっと広げることが大切である。

『銭湯=ロウリュウ・ミルク風呂の段差・ダチョウ倶楽部』

ここまで発想を広げると、このワードだけで、

それなりに面白そうになってくるのだ。

しかし、勘の良い読者なら気づいたと思う。

いくら発想が広げられても、その後に続く言葉が分からない。

その通りである。

大喜利のお題は、お題にもよるが2つの構成が必要なのだ。

今回でいうところの

『2度と行くか!』

の部分である。

次にこの『2度と行くか!』

に対しての発想を広げなければならないのだ。

『行きたくない理由』『イライラする理由』を考えなければならない。

しかし、これは前者のように広げまくらなくても良い。

これは前者の発想と相性が良いものを選ばなければならない。

なので、相性が良いのであれば、普通のことでも良いのだ。

前者の発想が料理の素材で、後者の発想がスパイスのような感じだ。

ここで勘違いしてほしくないのは、前者が素材と言ったが、

後者が素材になり、前者がスパイスになる場合もあるということである。

どうしても『銭湯』という言葉に引っかかり過ぎるとダメな場合もある。

『銭湯』から考えずに、『行きたくない理由』から考えても良い。

そして面白い方がおのずと素材になってくるのだ。

あとワンポイントアドバイスだが、

あまり直接的な表現をせずに相手に想像させるようなスパイスを入れると、とてもお洒落な回答が出来る。

『こんな銭湯2度と行くか!どんな銭湯?』

『サウナで春日と団長に挟まれた。』

非常にお洒落な回答である。

こういった回答は直接的な表現をしてはいけない。

『サウナで春日と団長に挟まれ我慢大会が始まった。』

なんて回答は全然お洒落ではない。

受け取り側の想像力に任せるような回答もとても使いやすくて面白いのである。

あとコツをいうとするなら、短文の方が良い。

大喜利というのは分かりやすく簡潔に言うが大切である。

だらだら説明臭くなる回答は正直面白くない。

もっと深いことを言うと、その大喜利の答えにあった言葉を選ばなければならない。

先ほど挙げた例で説明すると、

『他の客のタオルが全員阪神タイガース』

の回答も

『他のお客さんのタオルが全員阪神』

と表現すると若干印象が変わってくる。

内容は同じなのにも関わらず上の方が圧倒的に伝わりやすいし、

すんなり頭に入ってくる。

また「タイガース」で終わった方が、「阪神」で終わるより耳に入りやすくなる。

これはなかなか上級のテクニックなので、今は分からなくても問題ない。

どこを説明的にするか?どういった言い回しにするか?も大喜利にとって大切であり、

もっと言うと、語数や抑揚も大切になってくるのだ。

しかし、普通の人は発想を広げることを意識した方が良い。

説明臭くなると面白くないと言ったが、

逆に説明臭くする方が面白くなってしまう回答もあるのだ。

大喜利番組などで長い回答があったりする。

これは大喜利力が高いからこそできるものであって、

一般の人達には正直高度過ぎる技術なのだ。

どうしてもキャラを乗せたり、長い回答で笑わせたい人がいるのなら、

確実に短文でウケるぐらいの力をつけてから挑んだ方が良いだろう。

ここまで読んでもらって少しは大喜利の面白い回答について分かっていただけただろうか。

大喜利というのは正直言って答えはないのだ。

答えらしいものがあったとしても、それ以上に答えらしい答えが出たりもする。

説明するな、短文にしろ、などと偉そうなことを書いてきたが、

その場その瞬間で大喜利の答えというのは変化してくる。

これを言ったら元も子もないかもしれないが、大喜利というのはそういうものだ。

だからこそ大喜利は深くて面白いものだと私は思う。

ただ、面白いものが正解で、面白くないものが不正解というのは間違いがない。

明日からの日常生活で少しでも大喜利を意識してもらうとウケを狙う力がついてくると思う。

そして、その日あった会話などを思い出し、

「ああ、あの時こう言った方が面白かったかもなぁ」

などと考えられるようになれば、あなたはどんどん面白くなっていくと思う。

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