⑯想像力はあればあるほど面白い

皆さんは想像力があるだろうか?

なかなか考えることのない話題だと思う。

現実に生きていて想像力というのは、使いそうであまり使わないものなのだ。

子供というのは想像力豊かである。

突拍子もないことを言ったりする。

しかし、大人になるとそういった想像力は無くなってしまう。

無くなるというのは大袈裟だった。

想像力が衰えてしまうのだ。

誰もが想像力を持っている。

しかし、想像力というのは使わないとどんどん衰えてしまうのだ。

考えてみるとしょうがないことでもある。

私たちは小学校に入学し、

そして中学校に入学する。

その後大半の人達は高校に入り、就職したり進学したりする。

その学生生活の中に想像力をつけるという勉強はないのだ。

基本的に学校の勉強というのは知識、暗記、知恵などが大半で有り、

想像力が必要な科目というのは、ほぼ無いのだ。

そのため日本の教育を受けるとどうしても想像力というのは衰えてしまう。

まぁ、日本の教育を否定する気はないし、外国の教育事情など私は一切知らないが。

そのため、想像力というのはプライベートで身に付けていかなければならないのだ。

ではなぜ、私がここまで想像力を持ち上げるのか、

答えは簡単である。

想像力がある方が圧倒的に面白いのである。

今回は面白さと想像力の関係性について解説していきたい。

想像力というのは面白い人には必ずと言っていいほどある。

逆に想像力が無いのに面白い人というのは、あまり見たことがない。

注意だが、ここでいう面白い人というのは、

キャラが立っていて面白いとか、イジられて面白いとかではない。

センスある一言や上手いこと言う人のことを指している。

普通の人が着眼しない点を見つけることが出来るのだ。

ではなぜ普通の人が着眼しない点を見つけることが出来るのか?

面白いことを言うためには普通の人が着眼しない点を見つけることは大変重要である。

言われてみれば!や、

確かに!と思えることは面白いことなのだ。

これは特にツッコミを入れる人は重要である。

ツッコミというのは人が気づきそうで気づかない点を指摘することが、面白いツッコミの第一歩なのだ。

具体的に例を挙げて説明しよう。

日常の会話の中で想像してもらいたい。

「昨日の夜ご飯を食べに行ったお店が凄くお洒落で、目の前で料理してくれて美味しかったんですよ。」

さあ、あなたはどういった光景が見えただろうか?

どんな料理を想像したのか。

肉なのか、魚なのか。

どういったコックさんが料理をしていたのか。

ひげ面なのか。

カウンター席に座っているのか。

テーブル席に座っているのか。

周りにはどういった人がいたのか。

若者なのか、老人なのか。

カップルなのか、家族なのか。

どんどん想像力を働かせなければならないのだ。

その想像力の果てに面白いものは存在する。

その面白いものを見つけ出さなければならないのだ。

「あぁ~、だから前髪パーマかけたみたいになってるんですね」

というだけでも、それなりに日常会話での小ボケになるのだ。

では想像力がある人と無い人の違いについて解説していきたい。

これは私の見解でしかないのだが、

想像力のある人は会話を脳内で映像を流しながら聞いていて、

想像力の無い人は会話を耳だけでしか聞いていないのだと思う。

周りの人がどのように話を聞いているかは分からないのだが、

想像力のある私は確実に脳内で映像を流している。

先程例で挙げた会話でも、確実に

「お洒落なお店」を想像出来ているのだ。

だからと言って、

一から「お洒落なお店」を想像しているわけではない。

自分が過去に行ったことのある「お洒落なお店」を想像しているのだ。

本当に想像力のある人は一から想像が出来るのかもしれないが、

私は自分の過去の記憶から想像をしている。

その過去の想像から出てきたものに、

その次に出てくる情報

「目の前で料理」などを付けていく感じだ。

仮に自分が想像していたお店が、目の前で料理してくれていない店だったとしよう。

それでも良いのだ。

無理矢理、カウンター席を作り、鉄板を置いてしまえば良いのだ。

そうやって自分の都合の良いように想像力を使うのだ。

更にポイントを言っておこう。

想像力というのは、出来るだけリアルに映像のように想像しなければならない。

実際にお店にいたような感覚になれるぐらいの細かい想像しなければいけない。

「お洒落なお店」・「目の前で料理」

これだけのワードで私はおおよそのお店は想像できたのである。

ひげ面の店主がいて、右側に入口があり、左側にお手洗いがある。

お手洗いは木製ドアでお洒落過ぎて、一瞬トイレか分からない。

他のお客さんが入っていくのを見てトイレなのかを確認する。

店主はひげ面でこだわりが強そう。

こだわりが強いあまりに恐らくバツイチ。

親権は元奥さんの方にある。

子供が20歳になったら、気軽にお店に遊びに来てくれるような関係を望んでいるように感じるが、恐らくそれは叶わぬ夢だろう。

なぜかというと、元奥さんは子供に「お父さんは死んだ」と伝えているからである。

沢山の酒瓶が並んでいる中、一番左奥にひっそりと置いてある、埃のかかったあのウイスキーは、

将来、大きくなった子供と閉店後に飲み交わす予定の酒だろう。

これぐらいの想像は容易に可能である。

はっきり言って想像というのは答えがない。

なので、簡単なのだ。

超適当で良いのだ。

なんでもありなのだ。

自分の好きな想像をすれば良いのだ。

ただ、余りに的外れた想像や、単純すぎる想像はいけない。

「火が上がり過ぎて火事にならなかった?」

などは単純すぎる想像なのだ。

しかし、最初は単純な想像でも、しょうがない。

単純だろうが複雑だろうが想像することが大切なのだ。

また単純な想像でも言い方を変えれば面白くなってくる。

先ほどと同じ想像をしていても、

「厨房に空の消火器が転がってなかった?」

と言えば少々捻りが効いていて良くなるのだ。

面白くなりたいと思っているのなら、

明日からの会話の中で少しずつでも想像力を働かせて、

想像力を鍛えていけば、あなたは面白くなれると思う。

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