「誰でも一つはすべらない話を持っている」
その通りである。
今回はすべらない話の装備の仕方について解説していきたい。
「すべらない話を持っているか?」という問いに対して、
「持っている!」と言ったところで、大概の人はすべる。
はっきり言って面白くない話をしてしまうのだ。
これは、しょうがないことである。
なぜなら、すべらない話の装備の仕方を知らないからである。
装備の仕方と聞いて「?」になってしまう人は大抵すべってしまう。
ここで言っておくが全ての人がすべってしまうわけではない。
センスのある人は「?」になってもすべらない話をすることが出来る。
これは才能のある人に限ってであり、
このブログを読まなくても良いような人である。
では、装備の仕方の解説の前に「すべらない話」の大原則を知ってもらいたい。
注意してもらいたい点が2点ある。
まず1点目は「その現場であった時、面白かったからといって、話にすると面白いわけではない。」ということである。
これはよくありがちなミスである。
その場面、現場では大爆笑だったが、それを「話」で伝えるのには、向いている話、向いていない話がある。
まずはこの見極めが必要なのである。
例として話を挙げよう。
「川に友人達と釣りに来ていて一人が誤って川に落ちてしまった。
川に落ちた友人を助けようとして、もう一人が手を差し伸べた。
落ちた友人が手を引っ張って助けようとした人も川に落ちた。」
この状況は現場にいれば、めちゃ面白い話である。
しかし、これをすべらない話として披露するには、なかなか難しいものがある。
これは、オチが簡単に予想されてしまうからである。
あと、アクション系の話はするのはとても難しい。
実際に落ちた人がそこにいて、反応してくれる時は話がいのある話だが、
全く関係のない人に披露する話ではないのだ。
2点目は「日常では、テレビであるような長尺の話は出来ない」ということである。
たとえば、仲の良い友人2人きりの場面だったら長尺の話も良いだろう。
しかし、3人以上いる場で2分以上の話なんて出来ないのである。
話術のある人は出来るだろう。
しかし、一般人の私たちには長尺の話は出来ない。
適切な話の時間は、長くて1分だろう。
あとテレビである「すべらない話」は、聞く体制が整っている。
誰もが話に期待している空気なのである。
私たちの日常生活にそのような空気はない。
空気を作れる人は問題ないが、一般的には空気は作れない。
何気ない会話の中に「すべらない話」を盛り込まなければならないのだ。
これを聞いて、無理やり空気を作ろうとするのは絶対に止めてほしい。
「昨日めちゃくちゃ面白い話があったから聞いて!」や、
「すべらない話あるから披露していい?」など絶対に言ってはいけない。
面白い話もハードルが上がってしまい面白くなくなってしまう場合があるのだ。
日常でする話は長くて1分である。
それに、あまりに長すぎると大抵の人は話を聞いていない。
これは私も例外ではないが、日常の話など話半分で聞いているのだ。
そこにマンキンのすべらない話をするのはナンセンスなのである。
では本題の「すべらない話」の装備の仕方について語っていきたい。
「すべらない話」を装備するのは3ステップある。
この3ステップを順番に解説していきたい。
ここで改めて言っておくが、これはテレビで披露するような「すべらない話」ではない。
あくまでも、日常のコミュニケーションの中の話なので、
それを踏まえた上で読んでいただきたい。
初めに3ステップをすべて教えておこう。
①話の構成を作る
②並び替え、ワードの強弱を考える。
③披露する際の尺を考える。
はっきり言っておこう。
センスのある人は3ステップなど順を追わなくても問題ない。
1つ目から解説していきたい。
まず話の構成はとても大切だ。
だからといって明日する話を前日から構成を考えて、
「ここでこれを言って、それからこれを言おう。」などとは考えなくても良い。
大まかな流れを自分の中で考えていれば良いのだ。
よくありがちなのが、自分の中で「すべらない話」を台本のように仕上げてしまい、
一言一句間違えないように披露する。
こういった話し方は、私はおすすめしない。
なぜなら途中に質問やツッコミが入ったときに対応できないからである。
あと暗記した話は、暗記した話感を感じてしまうことがあるのだ。
ここで大切なことを一つ言っておこう。
すべらない話を出来る人は、100回話したら100回違う言葉になるのだ。
一言一句同じ話し方などしないのである。
これは筆者の推測だが、
頭の中でその情景が浮かんでおり、それを説明するように話しているからである。
もしかしたら、全然違うかもしれないが私が話す際はこうやって話している。
分かりやすく言うと、
台本を読むイメージではなく、会議なので画面を見せながら説明している感じなのである。
もちろん、すべらない話では画面がないので、その画面は個人の頭の中で観てもらうことになる。
丸暗記の話は無意味なのだ。
頭の中の情景を説明する。その説明が上手くなることが、話が上手くなるコツである。
すべらない話が得意な人はプレゼンなども絶対に得意になっていくのだ。
今回はちょっと長くなりそうなので、2つの記事に分けて説明します。
「すべらない話の装備の仕方②」に続きます。