⑥ツッコミ上達方法

今回はツッコミについて語ろうと思う。

ツッコミと聞くと、ボケのサブのようなイメージを持たれる方もいると思う。

また自分で自分がツッコミ役だと認識している人もいれば、

周りからツッコミ役と言われている人もいると思う。

「俺はウケを狙いたいんだ」

「俺の発言で会話を盛り上げたいんだ」

と思う方もおられるかもしれない。

しかし、ツッコミというのは時にボケを凌駕するほどのウケを取ることが出来る。

そして、会話を盛り上げることも容易なスーパーテクニックなのである。

正直言って日常のコミュニケーションではツッコミの方が圧倒的に使いやすく、

各いう私も日常のコミュニケーションではツッコミのような発言の方が比率的多い。

一昔前までではツッコミ役というのはサブで、ボケが会話の中の華のようなイメージがあったが、最近ではテレビやお笑いブームなどの影響でツッコミというのが世間一般に認識されてきた。

「例えツッコミ」や「ツッコミボケ」、「乗りツッコミ」など

たくさんのツッコミを皆、認識している。

では、ツッコミの重要性について書いていきたい。

日常のコミュニケーションの中にはたくさんのツッコミポイントがある。

何気ない会話や状況でいくつものツッコミポイントは存在するのである。

誰もが一度は経験があるだろうから思い出してほしい。

①誰かがふざけた発言をする。

②それに対して誰かがツッコミを入れる。

③そのツッコミの発言の後に笑いが発生する。

この流れというのは誰しもが経験し、見たことがあると思う。

では、この①の後に②のツッコミが無かったとしよう。

①誰かがふざけた発言をする。

②変な空気になる。

③気を遣って誰かが失笑する。

④発言者赤面。

こういった流れになってしまうのだ。

だからといって全てがこういう流れになるわけではない。

①の発言をした人間の「状況把握・空気察知・展開の変換」の能力が長けている人は

赤面せずに、その後の自分の発言などで処理することが出来る。

まぁ、そういった人はツッコミが無くてもウケる発言をするはずだが・・・

皆が皆こういった能力に長けているわけではない。

そのため、ツッコミを入れることが望ましいのである。

それに信頼できるツッコミ役がいるほうが、皆のびのび発言できるのである。

では、具体的にツッコミについて解説していきたい。

一番日常のコミュニケーションで使用するツッコミ、オーソドックスなツッコミいうのは

「皆が思っていることを代弁」することである。

皆が「ん?」となった発言にその「ん?」の部分を分かりやすく

解説するような発言をすると良いツッコミなのである。

代弁や解説というと難しそうに思うかもしれないが、

そんなに難しいことではない。

皆が思っていることは、自分もそう思っているのだから

自分が思ったことを素直に発言すれば良いのである。

ここで重要になってくるのが、その発言のタイミングと語彙である。

さらに深い話をすると声のトーンや抑揚も必要となってくる。

プロのお笑い芸人などはここが一般人と変わってくるのだ。

絶妙な例えを入れたり、逆の流れに乗ったり、など技術のいるツッコミをしている。

しかし、私たちは一般の中で生活しているためそこまでのレベルは必要ない。

1つ例を挙げよう。

学生時代を想像してほしい。

例えばクラスの良くふざける男子がいたとしよう。

朝の出席確認の際、先生から名前を呼ばれて

「はい。休みです。」とボケたとしよう。

これは出席しているのに休みとボケた状況である。

この時のツッコミは、

「いや、おるやん!」ぐらいのツッコミで良いのである。

無理に例えツッコミをしようなどとは思わなくて良い。

誰もが思っていることを代表して言えば良いのだ。

これで無理に頭を捻って分かりづらいツッコミをすると逆効果である。

自分が変な空気を作ってしまい、ボケた方も気を遣う羽目になる。

ツッコミというのは日常では簡単に考えて良いのだ。

次にツッコミで大切なものはタイミングである。

先ほどの例で考えてみよう。

先生がクールで、ふざけた男子のボケをスルーしたとしよう。

次の人が名前を呼ばれた頃に、

「いや、おるやん」の発言をしてもウケないのである。

それだけツッコミのタイミングというのは難しいのである。

前に空気の話を書いたと思うが、空気は毎秒変わっていっているのである。

そのツッコミがその空気に適したものなのかを判断しなければならない。

センスあるツッコミをしたいがゆえに、タイミングを間違ってしまっては本末転倒だ。

例えを考えている間にツッコミの空気は去ってしまうのだ。

あとツッコミをする上でもう一つ気にしてほしいポイントがある。

それはツッコむ人との信頼関係である。

ツッコむ人との信頼関係が無ければツッコミを入れるのは非常に危険である。

ツッコんでも良い人、ツッコんだらダメな人、

この区別をしてほしい。

例を挙げるなら、怖い上司が説教中に言い間違えをしたとしよう。

これは誰もが分かると思う。ツッコんではいけない。

その上司との信頼関係が出来ているならツッコんでも良い人もいると思うが、

たいていの場合はツッコんではいけない。

また、ツッコんであげることが、揚げ足を取られていると思ってしまう人もいる。

こういった人はツッコまないのが得策である。

誰彼構わずツッコむのは危険である。

まずは話しやすい人や優しい人などからツッコんでいくと良いと思う。

慣れてきたのなら、優しいツッコミなどを普段ツッコめない人にもツッコんでも良いと思う。

これから日常のコミュニケーションにツッコミを取り入れていきたいと思っている方、

まず意識してほしいポイントは2つある。

①ツッコミのタイミングを掴む。

②ツッコんで良い人か悪い人かを見極める。

明日から突然大きな声でツッコミを入れるのは難しい。

まずは自分の頭の中だけでも良いのでツッコミを入れてツッコミ力を上げていこう。

そしてその頭の中でツッコミ力を鍛えていき、日常のコミュニケーションに少しずつでい

いのでツッコミを入れていきましょう。

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